ba3ji3の植物園43

 



アメリカアサガオは、熱帯アメリカ原産のヒルガオ科サツマイモ属のつる性一年草です。一般的なアサガオよりも花が小さく(直径約3cm)、夏の終わりから秋にかけて白色や淡い青紫色の花を咲かせます。道端や畑などに野生化していることが多い外来種です。葉が深く3〜5つに切れ込んでいるのが特徴ですが、丸い葉を持つ「マルバアメリカアサガオ」という変種もよく見られます。また、萼(がく)に長い毛が密生し、先が反り返る点が通常のアサガオと異なります。成長が早く、畑や野原を覆う勢いでつるを伸ばすため、農作物に影響を与える雑草として扱われることもあります。江戸時代の末期に観賞用に導入されましたが、第二次世界大戦後に帰化が認められました。現在では各地の道ばたなどで見られます。全体に短毛があってざら付き、茎はつるになりよく分岐し、長さ数mになります。葉は心臓形で3〜5裂し、長い柄があって互生します。葉腋に短い柄のある 花序を出し、直径3cmほどの紫色から紅色のロート形の花をつけます。花柄の途中にやや多肉の苞葉が1対あり、萼裂片が果時に著しく反曲する点が特徴です。花期は夏〜秋です。



シロミノコムラサキは、北海道及び青森を除く日本各地の山野に分布するシソ科の落葉低木で、秋にできる白い実を観賞するため庭木として幅広く植栽されています。シロヤマブキのように、何色なのかよく分からなくなる名前ですが、園芸用に広く普及するコムラサキの一品種で、白い実がなることからシロミノコムラサキと名付けられました。コムラサキは小柄なムラサキシキブという意味合いで、ムラサキシキブは源氏物語の作者である紫式部にちなみます。シロミノコムラサキの開花は6~8月で、葉の脇付近から伸びた花軸に、画像のような白い小花が10~20輪が集まって咲き、雌雄同株で花には1本の雌しべと4本の雄しべがあり、それぞれが花先から突き出しています。果実が白く熟すのは8~11月で、直径は3ミリほどと小さいですが多数が密集します。本種に似たシロシキブの果軸は葉柄と同じ場所から生じますが、本種では少しずれた位置から生じるのが見分けのポイントです。花や果実の色以外はコムラサキにほぼ同じで、葉は長さ2~8センチの長楕円形で両端が尖り、枝から対になって生じます。表面は濃緑色で裏面は白みを帯びています。



ツルムラサキは、6月〜10月頃に旬を迎える夏の代表的な緑黄色野菜です。加熱するとモロヘイヤに似た「ぬめり」が出るのが特徴で、β-カロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分などの栄養価が非常に豊富に含まれています。茹でると特有のぬめりが出て、葉はやわらかく茎はシャキシャキとした食感が楽しめます。特有の青臭さや、ほのかな土っぽさ(えぐみ)があります。茎が緑色の「青茎種」が一般的ですが、茎が赤紫色の「赤茎種」もあります。現在店頭に並んでいるものはほとんどが緑色の品種です。ほうれん草を凌ぐほどの栄養価を誇り、とくにカルシウムは野菜の中でもトップクラスの含有量を誇ります。アクが少し強いため、生食よりもサッと茹でてアク抜きをするのがおすすめです。たっぷりの熱湯に塩を加え、太い茎と葉を時間差でサッと茹で(茎1分、葉30秒など)、すぐに冷水にとると鮮やかな緑色が保てます。



ホウキギク(箒菊)は、キク科シオン属の植物で、明治時代末期に渡来した北アメリカ原産の帰化植物です。茎の上部で多数の細い枝が上に向かって鋭角に分かれ、逆さにしたホウキのように見えることからこの和名が付けられました。日当たりの良い荒地、空き地、川の土手、道端、埋立地など、全国の身近な場所で見られます。夏から秋(8月〜10月頃)にかけて、直径5〜6ミリほどの小さな頭花を多数咲かせます。舌状花は白〜淡い紫色で、筒状花は黄色です。花が終わった後には、タンポポのように綿毛(冠毛)が長く伸びます。 草丈は50〜120センチほどに育ち、葉は細い線形で茎を抱くようにつきます。北アメリカ原産で、明治末期に大阪で発見されました。現在では各地に雑草化しています。茎はよく分枝し、葉は基部から先端までほぼ同じ幅の線形で、基部は少し茎を抱き。頭舌状花は白色で、まれに淡紫色。冠毛は筒状花より長いです。花が終わると冠毛はさらにのびて総苞の外につき出ます。



オカヒジキは、海岸の砂地に自生するヒユ科の野草(多肉植物)です。海藻の「ヒジキ」に似た細く尖った葉を持ち、シャキシャキとした食感とクセのない味わいが特徴で、ビタミンやミネラル(カリウムやカルシウムなど)が豊富に含まれています。日本では古くは各地の海岸に広く自生していたオカヒジキを野菜として利用していたと言われています。細長い緑の葉を海藻のヒジキに見立ててオカヒジキ、ヒジキ菜などと呼ばれ、地域によっては緑色の藻の一種のミル(海松)に似ていることからオカミル、ミルナとも呼ばれます。鮮やかな緑色が印象的で、やわらかい若芽はシャキッとした独特な歯ざわりです。病気や害虫の心配もほとんどなく、栽培しやすいので家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。生でも食べられますが、アクや青臭さを取るために1〜2分ほどさっと塩ゆでして冷水にとるのが基本の下ごしらえです。山形県の伝統野菜として有名で、特におきたま(置賜)地方の発祥とされています。



ヒメヨモギ(姫蓬)は、日本本州から九州にかけての乾燥した草原に育つ、キク科ヨモギ属の多年草です。アルテミシア属の一部なので、この属の広い分布のために耐寒性があります。これらは、両半球の温暖から熱帯気候帯、特に半乾燥や乾燥した環境で最も一般的に見られます。乾燥に強く、銀灰色の葉を持つ多年草のほとんど(つまり、水蒸気の蒸発を抑制できる銀色の毛で覆われた葉)と同様に、特定の水の要件はありません。土壌構造やpHに特にこだわりがありませんが、非常に肥沃で重い土壌ではうまく育ちません。 土壌が貧しいから中程度の肥沃で排水の良い状態で、少量から中程度の湿気を含んでいる方が最適です。細くて槍のような形の葉と、乾燥した生息地での強健な成長が特徴です。茎は這うことが多く、灰緑色の葉を支え、適応的に水分の損失を最小限に抑えます。この丈夫な多年草は、他の植物が生育しにくい痩せた土壌で特によく育ち、そのシンプルさと丈夫な性質の中に自然の優雅さを漂わせます。



オオヌマハリイは、日本、朝鮮半島、中国、ウスリー原産で、カヤツリグサ科ハリイ属の多年草です。北海道、本州、九州の山地の浅い池などに自生します。長い匍匐枝を出し花茎を束生し群落を作ります。草丈は30~70cmです。別科別属(カヤツリグサ科フトイ属)の、カンガレイとよく似ていますが、カンガレイより小柄です。茎は円柱形で柔らかい。7月~10月に、茎頂に楕円形~卵形をした1個の小穂を付けます。小穂は鱗片が螺旋状に重なったものです。鱗片の間に花があり1本の雌蕊と3本の雄蕊があります。花後に倒卵形の果実が成ります。小穂が茎よりも太くなり、茎には横隔膜がありません。植物名は沼に生え、針のように細い「藺草(い)」からきています。北海道や本州、九州のきれいな水辺や湿地に育ちますが、環境の変化によって数が減っている地域もあります。



コメヒシバは、日本に生えるイネ科の一年草の雑草で、メヒシバに似ていますが全体的に小さく、日陰を好む特徴があります。コメヒシバは全体ほとんど無毛で、葉の両面は無毛であります。葉の表面脈上には微細な歯があるようで、さわるとざらつきます。葉の縁はしわが見られ、葉鞘も無毛でかが、葉舌の部分にだけ白長毛があります。葉の色は日陰に生育する傾向が高いためか、メヒシバやアキメヒシバに比べて緑色が濃く、美しい緑色です。世界各地に分布するイネ科の一年生雑草であり、芝地での代表的な強害雑草です。 柔らかい茎は扇上に分枝し、斜上あるいは地表を這い、節部からひげ根を出し四方に広がります。春~夏に発生し、7~8月に数本の枝穂が出て小穂を付けます。深さ10cmの土壌温度が12~15℃に達すると発芽します。春、土壌表面が乾燥と湿潤状態を交互に繰り返すことで発芽が刺激され、適度な光と水分条件が揃うと発芽・成長します。



オオアレチノギク(大荒地野菊)は、南アメリカ原産のキク科の植物です。日本では昭和初期に帰化した外来種で、道端や空き地、畑などでよく見られる「雑草」の代表格です。世界の熱帯、亜熱帯に広く帰化していて、 昭和初期に外来したムカシヨモギ属の雑草で、市街地にもありますが、郊外の田園地帯に多いです。夏から秋にかけて茎が1〜2メートル近くまで高く直立し、全体に柔らかい毛が生えているため白っぽく見えます。8月から10月頃にかけて、茎の先端に目立たない小さな白い花(頭花)を多数咲かせます。秋に発芽して「ロゼット(地面に葉をロゼット状に広げた状態)」で冬を越し、春から急激に成長します。非常に多くの種子をつけ、風に乗って拡散するため繁殖力が非常に高い植物です。よく似た帰化植物に「ヒメムカシヨモギ」や「アレチノギク」があります。オオアレチノギクはそれらに比べて「葉が厚く、あまり垂れ下がらないこと」や「花(総包)が円筒形で細長いこと」が主な違いです。



ハルシャギクは、北アメリカ原産のキク科の一年草で、明治初期に日本へ入ってきた帰化植物です。黄色と赤褐色の2色で中心が輪っか状になる花、コスモスに似た細い葉、そして高い繁殖力が大きな特徴です。60センチから120センチほどに育ちます。外側が黄色で、中心部が濃い赤褐色や紫色の蛇の目模様をしています。細かく分かれていて、コスモスの葉によく似ています。: 「ジャノメソウ(蛇目草)」や「クジャクソウ」とも呼ばれます。ハルシャギクは北米西部原産の帰化植物。明治の初期に観賞用に導入された一年草。荒地・路傍に野生化しています。ロゼットで越冬し、高さ1m程度になります。全体無毛で葉は対生し、葉は2回羽状複葉で細く、花は6月に咲き、舌状花は先端側が黄色で基部が紫紅褐色です。蛇の目模様に見えることから、ジャノメギクの異名を持っています。開いたばかりの花は花弁が平開していますが、次第に花弁が下に下がりってきます。花弁が下がった状態の花は、まさに蛇の目傘です。



ミブヨモギとは、ヨーロッパや中央アジア原産のキク科の多年草で、お腹の虫を退治する薬の原料として日本で育てられた植物です。名前は、京都市の壬生(みぶ)にあった会社で栽培に成功したことに由来します。高さは約1メートルになり、全体が白い細かい毛に包まれて銀色っぽく見えます。お腹の寄生虫(回虫)をなくす「サントニン」という成分が多く入っています。昭和初期(1927年頃)に日本新薬が海外から種を戦前や戦後、お腹の虫に悩む日本人のために北海道や東北などでたくさん栽培され、健康を守るのにとても役立ちました。とり、当時の会社のあった京都・壬生で育てたため「ミブヨモギ」と名付けられました。人に寄生する回虫は、かつて国民の寄生率が9割を超えるといわれ多くの人を悩ませてきました。回虫駆除にはシナヨモギの蕾が用いられましたが、この植物は中央アジアで栽培され、我国では100%輸入に頼っていました。第一次世界大戦で医薬品の輸入が途絶え国産化が急がれました。シナヨモギと同属の植物の栽培を昭和2年(1927)に開始しました。試作の地が京都の「壬生(みぶ)」であったことからミブヨモギと命名されました。